なんであの人、いつも定時でサッと帰れるの?
「お先に失礼しまーす!」
そう言って颯爽とオフィスを出ていくあの人。時計を見たら、まだ17:58。
こっちはまだPCにしがみついてるのに、なぜ…?「いやいや私、今日まだ“ToDoリスト”の半分しか終わってないけど…?」
そんな中、「今日の分はもう全部終わってるんで!」と堂々と帰るあの人を見るとちょっとムカつくけど、内心めっちゃ羨ましい。
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「私も今日の仕事、終わってるんで!」って言ってみたい
でも現実は、午前中の会議が長引いてタスクがズレ込み、午後はメール返信に追われ、気づけば「あれ? 夕方からが本番みたいになってない?」状態。
タスクはどんどん“明日に持ち越し”で、定時がますます幻になるループ。
「能力の差?」「性格の違い?」「いや、きっと裏技だ…!」なんて思うかもしれませんが、実はその人たち、毎日の“時間の使い方”に秘密があります。
コツは、「やらないことを明確にして、時間に“余白”を持たせること」。そして何より、「今日やること」を朝の時点でちゃんと決めてるんです。
定時で帰れる人の共通点とは?
「早く帰れる人って、仕事がラクなのでは?」いえいえ、仕事の量は意外と同じくらいだったりします。
じゃあ何が違うのか?答えはシンプル。やることやらないこと決めて、時間をちゃんと“設計”しているんです。
「今日やること」が最初から明確になっている
定時ダッシュの達人は、朝イチの時点で「今日は何をやるか」がはっきりしています。
逆に、“終わらない人”のあるあるはこれ。
「とりあえずメール見て…あ、これ先にやっとくか…」
気づけば午前が終わり、午後はそのツケを払う展開。
やることがフワッとしてる、やることの優先順位も決めていないと、あっという間に時間もフワッと消えます。
“やることの不明確さ”が、残業のもとなんです。
タスクに“見積もり時間”がある → スケジュールに無理がない
定時で帰れる人は、タスクごとに時間の見積もりをしています。「この資料は30分」「あの対応は15分」って感じ。そして1日で無理なくこなせる“容量”を意識して、予定を詰め込みすぎないのが特徴です。
「今日中にやりたいこと、3時間で終わる予定なんで」そう言い切れるのは、ちゃんと時間を見積もってるからこそ。
未経験のタスクはもちろん見積もれません。その場合は、楽観的な人はエイヤの見積もりの2倍くらい、悲観的な人は1.5倍くらいかかると思った良いです。わたしはめちゃくちゃ楽観的なのでだいたい、予定時間に収まりません。
突発タスクが来ても慌てない → バッファが仕込まれている
「あっ、ごめん!これ今日中にお願いできる?」そんな“突発タスク”に慌てない人、いますよね。あの余裕の正体、それは“バッファ時間”を確保してるからです。
💡 バッファとは?
バッファとは、“もしものためにあらかじめ空けておく時間”のことです。
たとえば、電車で出かけるときに「遅れるかもしれないから10分早く出よう」って考えること、ありますよね?
その“10分の余裕”がバッファです。
仕事でも、「この作業、30分で終わるけど、予備で10分多めに取っておこう」といったように、
突発のトラブルや予想外のことに対応するための“ゆとり”をスケジュールに入れておくことを意味します。
取りすぎると一日にできることが減るのでデメリットもありますが、このバッファがあると、
- 急な仕事を頼まれても慌てない
- ミスが減る
- 気持ちに余裕ができる
というメリットがあります!
あらかじめ「この時間は調整用に何も予定入れない、意外とタスク時間取られたときのリカバリー、週の何件家は突発作業あるからそれ用に取っておく」と決めておくことで、いざというときの“受け皿”になる。そして、何も起きなければ早く帰れるっていうラッキー付き。“保険”としての時間設計、これは真似したいですね。
予定したタスクは、どれだけ経験があるかで、かかる時間は変わります。あまり経験がないタスクは、予想の1.5倍〜2.0倍など、バッファを積んでおけば、不足の事態はそのバッファでコントロールします。このバッファを「チーム全体のバッファ」として登録しておけば、Backlogのガントチャートで必ず守る期限日がわかりやすく把握できます。
仕事をさばく“時間の守り方”
「1日ってこんなに短かったっけ…?」と感じるあなたへ。実は、時間は“守るもの”なんです。「時間は使うもの」と思いがちですが、やるべきことを“捌く”ためには、まず自分の時間を守ることが先。
では、どうやって守るのか?「やるべきこと」と「やらないこと」を決める仕組み化にあります。
タスクは「やるべきこと+やらないこと」で構成されている
「あれもこれも全部今日中に!」って、フルコースメニューを1食に詰め込もうとしてませんか?実は、“やらないこと”を決めるのが定時退社の第一歩です。
「今やるべきか?」で迷ってしまう人へ
“やらないこと”の判断に気後れする人は多いです。タスクを守るカギは、“削る力”にあります。
「今日はこれをやる。そして、これは今日やらない、すぐ終わらないなら明日でもいい」そうやって優先度を決めないと、いつまでも“全員集合型ToDoリスト”になります。そして、そのうち1人も終わらないという悲劇に…。
ポイントは、「やらない勇気」も仕事のうちってこと。
GTDの基本を押さえると、迷いが激減する
GTD(Getting Things Done)という考え方、ご存じですか?カッコいい名前ですが、やることはシンプル。
- 思いついたことを全部「Inbox」に放り込む
- 落ち着いたときに整理して、
「いつやるか」「やらないか」を決める - 今やることだけに集中できる
この流れを守ると、「あ、これやらなきゃ…でも先にあれが…」の迷いが消えます。脳内でグルグルしてたことがクリアになるので、動きがスムーズになるんです。
予定は“余白込み”で立てよう
「今日の予定がすでにパンパン」それ、失敗フラグ立ってます。
あえて“何もしない時間”をスケジュールに入れるのが、できる人の時間術。それがバッファであり、クールダウンであり、再調整の時間。

たとえば午前中は深く集中する作業、午後は確認や調整、メール返信といった“流せるタスク”を置く人も多いです。スケジュールに“波”ができると、心の余裕もできる。余白こそ、定時退社の味方です。
実践テク:1週間の「ロケットスタート戦略」
「気づいたら金曜日なのに、今週なにも終わってない…」そんなあなたにおすすめなのが、“ロケットスタート戦略”です。これは、週のはじめにガッと加速して、あとの数日は微調整と余裕にあてるというシンプルだけど強力な作戦。
月曜〜火曜で“8割”終わらせ
この戦略のキモは、月曜と火曜に全集中すること。タスクの8割をこの2日間で終わらせにかかります。
この考え方は、元マイクロソフトのエンジニア中島聡さんの著書『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』に登場します。
実際、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』を読んだ方はわかると思いますが、ロケットスタート戦略、真面目に真似すると、倒れるでしょう。最初の2割で8割終わらすんだという気持ちだけ真似しましょう。それだけでも着手スピードが上がるため、十分効果があります。
要するに、最初の2日間で“終わらせにいく”ことで、週の後半をラクにするという逆転の発想。「どうせ金曜に慌てるくらいなら、月曜にヒーヒー言っとこう」ってスタイルです。
残りの3日で“微調整と突発対応”にまわす
週の後半、なんかバタバタしがちじゃないですか?「急にMTG増えた!」「頼んでた確認まだ来てない!」「謎の“今日中にお願いします”タスク爆誕!」
そんな予期せぬ展開に慌てず対処できるのは、メインのタスクがすでに終わってる人だけ。
前半に頑張っておけば、後半は“変化球”もキャッチできる。これはもう、働く人のライフハックです。
ただし、すべての仕事に向いてるわけじゃない
この戦略、万能かというとそうではありません。
たとえば、
- 日々のルーチンが多い業務
- タスクが時間単位で事前に決まっている仕事
- シフト制やオペレーション型の職種
こういった場合は「自分でスケジュールを組み替える自由」が少ないので、この戦略はちょっとフィットしにくいかもしれません。
あくまで、ある程度タスクの順番や進め方を自分でコントロールできる人向け。知的労働やプロジェクトベースの仕事に特に効果的です。
先に終わってるから、心にも時間にも“余裕”ができる
この戦略、実際にやってみるとわかります。水曜あたりで「え、今週もうほぼ終わってるじゃん…」っていうあの感覚。余裕があると、ミスも減るし、笑顔も増えるんです。周りがバタついてる中で「うん、私はもう今週の山場越えたんで」って顔してられるの、ちょっと気持ちよくないですか?(笑)
定時で帰る人って、「仕事が早い人」っていうよりも、“時間の設計、未来を制御するのが上手い人”なんです。やることをちゃんと決めて、やらないこともちゃんと決めて、必要な時間を見積もって、余白も残す。
定時退社を叶える、3つのキーワード
- タスクの可視化
→ 「今日やること」が明確だから迷わない! - 優先順位づけ
→ 「今やらないこと」を決める強さがある! - バッファ設計
→ 突発対応にも慌てず、いつも落ち着いてる!
これが整ってるから、定時退社が「たまたま」じゃなくて、“設計された習慣”になるんです。
「今日、もう終わってます」って言える日はつくれる
いつか自分も、堂々とこう言ってみたい。「今日、もうやること終わってます!」って。でもその日は、待ってても来ません。自分でつくるものです。
明日からいきなり完璧じゃなくてOK。まずは、「今日やることを朝のうちに決める」だけでも効果アリです。
ひとつずつ、設計していきましょう。定時退社は、あなたの手でつくれます。