多くの企業が抱える共通の課題であるタスク管理の不透明さやミスコミュニケーション。これらの問題を解決するために選ばれているのがBacklogです。ここではBacklogの公式サイトで紹介されている導入事例のうち、プロジェクト管理や情報共有を効率化し、業務の見える化を実現した32社の事例をピックアップしてBacklogの導入効果を具体的に紹介します。多業種での導入事例から、あなたの会社に合った活用法を見つけてみてください。
32社の導入事例を「課題・目的・効果」でまとめてみました
この表では、最も多くの企業が抱えていた課題は「タスク管理の不透明さ」(8社, 25%)でした。
それに続くのが「ミスコミュニケーション」(7社, 22%)、「データの散在」(6社, 19%)です。
課題 | 対象社数 | 割合 | 導入目的 | 導入効果 |
---|---|---|---|---|
タスク管理の不透明さ | 8社 | 25% | プロジェクトの進捗管理 | タスクの可視化、プロジェクトのスムーズな進行 |
ミスコミュニケーション | 7社 | 22% | タスク管理の明確化 | 進捗確認会議の削減、タスクの可視化 |
データの散在 | 6社 | 19% | 情報の一元管理 | ナレッジの蓄積、データの共有効率化 |
情報共有不足 | 5社 | 16% | 部署間のツール統合 | 情報共有の効率化、問い合わせ管理の改善 |
属人化 | 4社 | 12% | 契約書管理の効率化 | 作業の効率化、業務時間の削減 |
このあと具体的な事例を読むと気づくと思うので先に思っていることを伝えます。
「これ、Backlogとかツール以前の話じゃない?」
- タスクが見えづらい問題は、何を誰がいつまでにやるか、いまどういう状態かをシンプルなルールで書いておく。
- ミスコミュニケーションは、上記を全員が閲覧できるところで管理して日々更新する。
- データの散在は、スプレッドシートとか何でも良いので1箇所にまとめておく。
- 情報共有不足は上記をベースにやり取りする。→ここはちょっとスプレッドシートとコミュニケーションツールだけだと厳しいかも?
- 属人化は、Backlog関係なく業務マニュアルやフローを明文化すればよい。
実はツールの問題ではないのでは?と思いますが、これを一気に解決できるツールとしてBacklogを利用するのはありですね。
課題とその割合
タスク管理の不透明さ(25%, 8社)
- 株式会社ふくおかフィナンシャルグループ
複数の大型プロジェクトを同時に進行する際、タスク管理が不透明で、担当者ごとの進捗が見えづらく、プロジェクトがスムーズに進行しないという問題に直面していました。Backlogを導入し、タスクごとに進捗をリアルタイムで可視化することで、各担当者の作業状況を即座に確認できるようになり、プロジェクト管理が円滑化されました。 - 株式会社マーベラス
ゲーム開発プロジェクトで、複数のチームが並行して作業を進める中で、タスクがどの段階にあるのかが不明確になるケースが多く発生していました。Backlogのタスク管理機能を使って、各ステージの進捗状況を可視化することで、プロジェクトの全体像が明確になり、プロジェクト全体の進捗が見えるようになりました。 - 株式会社スターフライヤー
航空業界での多岐にわたる業務プロジェクトにおいて、タスクの進捗が見えづらく、遅延が頻繁に発生していました。Backlogを導入し、業務ごとに担当者と期限を設定して進捗状況を共有することで、タスクが予定通り進むようになりました。
ミスコミュニケーション(22%, 7社)
- 株式会社JR東海エージェンシー
広告代理店とのやり取りがメール中心で行われていたため、情報が漏れたり、見逃されたりすることが多発していました。Backlogを導入後、すべてのコミュニケーションをBacklog上で行うことで、タスクごとの進捗が明確になり、対応漏れが大幅に減少しました。 - 学校法人グロービス経営大学院
部門間でのコミュニケーションが不足しており、特にタスクの依頼内容が曖昧なまま進行していたことで、プロジェクトの進行に遅延が発生していました。Backlogを導入し、タスクの依頼内容を詳細に記録し、進捗確認を行うことで、タスクの管理が正確になり、遅延が解消されました。 - 株式会社Fusic
依頼者と担当者間でのコミュニケーションが断片的に行われており、タスクの認識に齟齬が生じていたため、プロジェクトがうまく進行していませんでした。Backlogを導入し、依頼内容や指示をすべて記録することで、タスクごとの目的が明確化され、コミュニケーションが円滑になりました。
情報の一元化だけでなく、なるべくコミュニケーションは一箇所であるのが理想ですね。難しい場合は、固定のコミュニケーションの場に誘導することも重要です。
データの散在(19%, 6社)
- アララ株式会社
複数のシステムやファイルでデータが分散して管理されていたため、情報の検索に時間がかかり、業務効率が低下していました。Backlogを導入し、すべてのデータを一元管理することで、ナレッジの蓄積が進み、必要な情報を迅速に検索できるようになりました。 - PiraGo Viet Nam
プロジェクトの関連資料が複数の場所に散在しており、情報を探すのに時間がかかるという問題が発生していました。Backlogを導入することで、すべての資料をプロジェクトごとに一元化し、迅速にアクセスできるようになり、業務の効率化が進みました 。 - 九州大学情報企画課
研究プロジェクトにおいて、複数の研究者がそれぞれ異なるファイルシステムでデータを管理していたため、共有が難しくなっていました。Backlogを導入し、データを一元管理することで、研究者同士でのスムーズな情報共有が実現しました。
導入前後で何が変わったか
進捗確認会議の削減
- 株式会社桐井製作所
導入前は、進捗確認会議の準備に多くの時間がかかり、会議自体も長引くことが多く、業務に影響を与えていました。Backlogを導入後、リアルタイムで進捗状況を確認できるようになり、会議時間が大幅に短縮されました。 - ADKマーケティング・ソリューションズ株式会社
広告キャンペーンの進行管理がチーム内で十分に共有されていなかったため、定期的な会議が長時間化していました。Backlogを導入し、タスクの進捗をリアルタイムで確認できるようにすることで、進捗確認にかかる時間が半分に削減されました。 - 株式会社アプリコットデザイン
デザインプロジェクトの進捗管理が手動で行われていたため、会議準備や進捗確認に多くの時間がかかっていました。Backlog導入後、プロジェクトの進行状況が可視化され、会議が効率的に進められるようになり、全体の時間が削減されました。
データの一元化による効率化
- PiraGo Viet Nam
前述の通り、データの分散管理によってプロジェクトがスムーズに進行しなかったが、Backlogの導入でデータを一元化し、プロジェクトごとのデータ管理が効率化されました 。 - 株式会社マネーフォワード
各部署で異なるシステムを使っていたため、データのやり取りに多くの手間がかかっていました。Backlogを導入し、部署間の情報共有を統一することで、プロジェクト進行の効率化を実現しました 。 - デジタルキューブ
ITシステムの開発プロジェクトで、複数のメンバーが異なるツールを使って情報を管理していたため、進捗確認が難しく、プロジェクトの進行が遅れていました。Backlog導入後、すべての情報が一元管理され、進捗の見える化が進み、業務のスピードアップが実現しました 。
導入の際に苦労したこと
新しいツールに慣れるための時間
- 株式会社スターフライヤー
Backlog導入当初は、ツールに慣れていない社員が多く、操作がスムーズにいかないことが課題となりました。トレーニングを実施し、基本機能を中心に使い方を習得させることで、社員がツールに慣れる時間を短縮する取り組みが行われました。 - KIRIN
プロジェクトメンバーが多岐にわたる業務を担当していたため、新しいツールに適応するための時間が必要でした。KIRINでは、各部署ごとにマニュアルを作成し、導入のステップを段階的に進めたことで、スムーズな移行が可能になりました。 - 株式会社primeNumber
ITツールの操作に慣れていない社員が多く、新しいツールに対する抵抗感がありました。これに対し、トレーニングセッションを設け、基本機能の使い方を重点的に指導しました。また、日常的な業務に導入しながら少しずつ慣れていくアプローチを取ることで、ツールの活用度が向上しました 。
何かを変えようとすると必ず抵抗勢力や反発が起きますね。
早く導入したい場合は、公式からのサポートがあります。
→ 公式からのBacklog 導入支援プログラムはこちら
より多くの人に使ってもらうためにしたこと
シンプルなルールの設定
- 九州大学情報企画課
大規模な研究プロジェクトの進捗管理において、最初はBacklogの多機能に慣れない研究者が多かったため、シンプルなルールを定めて導入を進めました。基本的なタスク管理機能を中心に運用し、徐々により高度な機能を活用することで、プロジェクト管理がスムーズに進むようになりました。 - Fukuoka Growth Next
スタートアップ支援プロジェクトで、多くのチームがBacklogを使用する際に、一貫した運用方法を確立することが求められていました。そこで、タスクの依頼方法や進捗確認の手順を簡素化し、ルールをシンプルにすることで、スムーズにツールを使える環境を整備しました。 - 株式会社Fusic
チームメンバー全員にBacklogを活用してもらうため、まずは操作が簡単なタスク管理から導入を開始しました。その後、プロジェクトの進捗管理やファイル共有機能など、必要に応じて機能を拡張しながら運用を進めました。シンプルでわかりやすい運用ルールを作ることで、全社的にツールの活用が進みました。
導入して良かったこと、改善したいこと
タスク管理の効率化と情報共有の改善
- 株式会社Fusic
Backlogを導入したことで、チーム全体でのタスクの進捗が一目で確認できるようになり、タスク管理が効率化されました。タスクごとに担当者や期限が設定されており、誰が何をすべきかが明確になったため、作業の進行がスムーズになりました。 - 株式会社カンリー
店舗運営の進行管理をBacklogで一元化することで、リアルタイムでの情報共有が可能になりました。これにより、店舗ごとの進捗が可視化され、リモート環境下でもスムーズに業務が進められるようになりました。 - コニカミノルタジャパン
部門間のコミュニケーション不足を解消し、プロジェクトの進捗を円滑にするためにBacklogを導入しました。導入後、タスクごとに情報が整理され、進捗の可視化が進んだことで、全社的に作業効率が向上しました 。
7. 導入の決め手(お金を出しても良いとした決め手)
操作のしやすさと直感的なUI
- 株式会社primeNumber
導入前に検討していた他のツールは操作が複雑で、社員に浸透しづらいという問題がありました。Backlogは操作がシンプルで、直感的に利用できる点が評価され、最終的に導入が決定しました 。 - マネーフォワード
以前は複数のツールを併用していましたが、操作が難しく、部署間の情報共有に時間がかかっていました。Backlogは1つのツールでタスク管理と情報共有ができ、さらに操作もシンプルであるため、全社的に導入が進められました 。 - 経済産業省
複数のプロジェクトを同時に管理するため、わかりやすいツールが必要でした。Backlogの直感的なUIと、すぐに業務に取り入れられる操作のしやすさが評価され、選定の決め手となりました 。
業種や業界の割合
Backlogは、様々な業種で広く利用されています。特に、IT、教育、金融など、情報の共有やタスク管理が重要視される業界での導入が目立ちます。
業種 | 導入割合 |
---|---|
IT・Webサービス | 30% |
教育 | 20% |
金融 | 15% |
法律 | 10% |
その他 | 25% |
- IT・Webサービス
デジタルキューブでは、プロジェクト管理が複雑化する中、タスクの可視化と情報共有のためにBacklogが活用され、スムーズなプロジェクト進行が可能になりました 。 - 教育機関
学校法人グロービス経営大学院では、部門間のコミュニケーションが改善され、プロジェクトの進行が円滑化しました。特に、タスクの依頼や進捗確認が容易になり、教育機関での業務効率が大幅に向上しました。 - 金融機関
ふくおかフィナンシャルグループでは、大規模なプロジェクトを複数同時に管理する必要がありましたが、Backlogの導入によって進捗状況がリアルタイムで把握できるようになり、プロジェクト管理が大幅に改善されました。
結論: Backlogが提供する価値
Backlogは、タスク管理や情報共有の課題を解決するために、多くの業種で活用されています。操作のしやすさや機能の柔軟性が評価され、業務の効率化に貢献しています。今後も、より多くの企業や機関でBacklogの導入が進むことが期待されます。